飛板飛込坂井選手 「メダルを見せたい」 パリ五輪控え講演 相模原市南区

意気込みを語る坂井選手

相模原市出身の飛び板飛び込み選手、坂井丞さん(31)が4月2日、区内で開かれた相模原中ロータリークラブ(阪西貴子会長)の例会でゲストとして講演を行った。中東のカタールで2月に行われた水泳の世界選手権で3大会連続のオリンピック出場を決めた喜びと、今年夏のパリ大会本番への抱負を語った。

坂井選手は元飛び込み選手の両親のもとで生まれ育った。高校生で世界大会に出場し、日本を代表する飛び板飛び込み選手に。23歳でリオオリンピックに初出場し、東京オリンピックでは5位入賞を果たした。

坂井選手は2012年のロンドンオリンピックの出場に手が届きそうなところで出場を逃した苦い経験がある。今回の世界選手権は個人種目上位12人の選手の国や地域に出場枠が与えられ、枠を獲得した選手が代表に内定するという厳しい戦いだった。「普通に飛べればオリンピックだと思って大失敗をしてしまったことがある。そこから最後の1本に恐怖心を持つようになった。今回の大会では最後の1本をまとめられるように練習を積んできた。未だにあの場は慣れるものではない」と振り返り、「ベテランの力を見せつつ、パリオリンピックでは皆さんにメダルを見せられるように頑張って帰ってきます」と力強く語った。

後援会発足も

同ロータリークラブではこれまでも坂井選手と交流があり、選手活動を支援・応援してきた。メンバーのひとり、横江利夫さん(旭フォークリフト株式会社代表取締役)が会長となり、4月中の後援会発足に向けて準備を進めている。

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