大谷翔平が日本人最多本塁打 ゴジラと肩を並べ「体も大きいし長打がウリなので強みを生かしたい」

初回に本塁打を放ちフリーマンとタッチする大谷翔平

ドジャース大谷翔平(29)が本塁打を含む3安打の固め打ちだ。12日(日本時間13日)のパドレス戦(ドジャースタジアム)は両軍合わせて8本塁打が飛び交う空中戦となったが、最後は7―7で延長タイブレークに突入。11回に勝ち越され、7―8とあと一歩及ばなかった。

大谷のバットは初回から火を噴いた。キングの2球目ストレートをとらえ、左中間に深々と吸い込まれる4号ソロ。メジャー通算175本とし、松井秀喜氏の日本人最多記録と並んだ。第2打席も強い当たりを左中間に飛ばしたが、中堅のメリルの超ファインプレーに阻まれた。

5回の第3打席、逆方向にふわりと上がった当たりが左翼線に落ちるラッキーな二塁打となり、日米通算1000安打を達成。さらに7―7の同点で迎えた7回の第4打席では3番手・松井裕樹と2度目の対戦が実現し、甘く入ったスプリットを右翼線に弾き返して2本目の二塁打とした。

5打数3安打1打点で打率3割5分3厘。試合後、大谷は少年時代からのあこがれだった松井氏と肩を並べたことに「個人的にもうれしいし、日本の野球界にとっても大きいことではないかと思います。長距離のバッターとしてずっと見てきていたし、同じ左バッターとして小さいころからあこがれていた存在。そういう方に記録で並べたのは自分にとってすごく幸せなこと」と喜びを口にし「体も大きいし、長打というのが一つのウリではあるので、そこの強みは生かしていきたい」と決意を新たにした。

本塁打数も日米通算1000本安打も通過点にすぎず「切り替えて次の1本を打ちたい。意識はしててもそれが目指すところではなく、1本打ったらまた1本、というのが大事と思う」と力を込めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社