井上尚弥「偉大さを証明するには米国での露出が必要か」専門メディアが本格進出を待望

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)に、米国進出を求める声が出ている。

米専門メディア「ボクシング・シーン」は「井上の偉大さを証明するには米国での露出が必要か?」と見出しを付けた上で、パウンド・フォー・パウンド(PFP、階級差を超えたランキング)で1位になったモンスターについて「こんなことを示唆するのは醜い米国人っぽいかもしれないが、もし彼が本当に大金を手に入れたいのであれば、そのリングは米国がふさわしい」と指摘した。

同メディアによると、井上は主に母国の日本で戦っており、本場の米国で試合をしたのは過去3回という。元WBC世界ウエルター級王者のショーン・ポーター氏(36)も「井上の目標が本当にわからない。ボクシング界の次のスターになることだろうか。ボクシングでは米国人(ファン)に注目してもらうために海を渡って米国に来て、米国人を倒さなければならない」と語った。

2024年はSバンタム級で戦う方針を明かしている井上は5月6日に東京ドームでルイス・ネリ(29=メキシコ)と初防衛戦に臨み、9月にムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)とサウジアラビアで、12月にはサム・グッドマン(25=オーストラリア)とオーストラリアで対戦する構想が伝えられている。

現時点で井上側に米国で試合をする予定はない。ただ、井上の実力を疑う関係者の見解を払拭し、さらなるビッグマッチを実現させるためには、本格進出も必要なのかもしれない。

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