【陸上】「ゼロベースでつくり直す」田中希実が1500m2位 ドルーリー朱瑛里は13位

田中希実

陸上の金栗記念選抜中長距離大会(13日、熊本・えがお健康スタジアム)で、田中希実(ニューバランス)が、未来の日の丸戦士を相手に存在感を示した。

1500メートル2組(タイムレース決勝)では、ドルーリー朱瑛里(津山高2年)との直接対決が実現。レースを序盤からけん引した田中は、ラスト1周でツラカ・エスタ・ムソニ(ニトリ)にかわされるも、大会記録となる4分7秒98で2位(全体)に入り、ドルーリーは4分25秒45で13位(全体)だった。

レース後の田中は「かなり状態はよくなかったが、いつもこの金栗で良くも悪くもこれからのシーズンをどうしていこうかなと考えるきっかけになる重要な戦いなので、逃げずに最後の1500を走ってよかった」と納得の表情。その上で「状態的にはタイムを狙えるかすごく不安で、いつも大会記録を狙うとなっても1人空回っていたが、今日はかなりレースとしてもいいレースができたし、ラスト200の課題は800に続いて見させてもらった」と収穫を口にした。

残り3か月半となったパリ五輪に向けては「まだ今の状態だと、去年と同じくらい足元がガタガタな状態なので、今はゼロベースだと思ってつくり直して、まずは日本選手権かなと」と力を込めた。

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