2勝目お預けの山本由伸も大谷翔平の記録を祝福「松井秀喜さんに並んだのは本当にすごいこと」

5回を4安打3失点で2勝目は逃した山本由伸

ドジャース山本由伸投手(25)の2勝目はお預けとなった。12日(日本時間13日)のパドレス戦(ドジャースタジアム)に先発し、初回に二死一塁から4番・マチャドにカーブを左翼席に運ばれる2ランでまさかの先制点。2回には金河成(キム・ハソン)にもソロを浴びるなどリズムに乗れない。

山本にとってはリベンジの相手。MLBデビュー戦の3月21日のパドレス戦(ソウル)では初回5失点でまさかの乱調降板しただけに何としても嫌なイメージを払拭したかった。自軍が大谷の4号ソロ、マンシーの3号ソロ、ベッツの6号3ランなどで逆転すると、3回以降は守備にも助けられて落ち着きを取り戻し、5回を4安打3失点。自己最多の91球を投げ終え、7―3と勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。

しかし、その後にリリーフ陣がパドレスの猛反撃にあい、7回にタティスの5号2ランで同点されて2勝目が消えた。試合は延長11回、7―8と惜敗。山本は「2度目の対戦だけどそこ(前回)は気にすることなく、自分の投球をすることに集中した。(2回まで)若干コントロールできていないところがあった。何とか立て直せたかな、と思う。球種というよりフォームの部分が徐々によくなっていった」と振り返り、マチャドからの被弾には「ベストボールではなかったけど、しっかりスイングされて打たれてしまった」と反省も忘れなかった。

大谷が日本人の本塁打数で最多の松井秀喜氏に並んだことは山本にとってもうれしい記録だった。「松井さんは子供のころから活躍していた方で、凄さは十分に分かっている。そこに翔平さんが並んだのは本当にすごいことと思う」。大谷も「決して悪いピッチングではなかったと思う。たまたま大きいのが出て得点されたけど、比較的テンポよく投げたと思う」と山本を労っている。

メジャー4試合を経験し「素晴らしい打者が多いし、パワーもある。試合中に楽しい、というのはないけど、少しずついい感覚も増えてきている。登板を重ねることにいい投球をしていけたら思う。次はもっと立ち上がりからしっかりいいボール投げ、長いイニングを投げたい」と前を向いた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社