写真:アフロ
ドジャースの大谷翔平(29)が2024年4月12日(日本時間13日)に本拠地・パドレス戦に2番・DHで先発出場し、松井秀喜氏の持つ日本人最多記録のメジャー通算175本に並ぶ175本目となるホームランを放った。
日本人メジャーリーガー通算最多本塁打175本を記録した大谷翔平と松井秀喜。
稀有なパワーを持つ日本人スラッガー2人がメジャーで放った本塁打の中でも特に印象深いものをセレクト。その偉大な功績とともに振り返ってみたい。
※日付は現地時間でのもの
■松井秀喜ベスト本塁打①
NPB通算332本塁打、3度の本塁打王に輝くなど日本最高のスラッガーとしてヤンキースへ移籍した松井秀喜。
2003年のシーズン開幕戦からスタメンで出場し、メジャー初安打&初打点を記録する活躍を収めるも、本塁打は6試合でゼロ。手厳しいニューヨークのファンからは早くも「期待外れ」という声すら上がっていた。
そうして迎えたヤンキー・スタジアムでの本拠地開幕戦。5回裏のことだった。
1死一、三塁という場面で松井の前を打つ4番のウィリアムズが敬遠され、満塁で迎えたこの打席。
松井は大声援を受けながら打席に立つと、ツインズのメイズがフルカウントから投じた6球目、甘いチェンジアップを捕らえた。
ライナーで飛んで行った打球はヤンキー・スタジアムの右中間スタンドにそのまま飛び込む一発に。
松井にとってのメジャー第1号本塁打は本拠地ヤンキー・スタジアムでのグランドスラムという派手なものに。ちなみにヤンキースの長い歴史の中で本拠地開幕戦で満塁弾を打ったルーキーは未だに松井だけである。