「これ爆弾だよ」郵便局強盗の男に懲役3年判決 群馬・前橋地裁

 郵便局員を爆発物のような物と包丁で脅して現金を奪ったとして、強盗と銃刀法違反の罪に問われた群馬県前橋市の無職の男(55)の判決公判が12日、前橋地裁であった。柴田裕美裁判官は「爆発の危険はなかったとしても、局員を恐怖させるのに十分な脅迫行為だ。包丁でも人が傷付く恐れが一定程度あった」として懲役3年など(求刑・懲役5年など)の実刑判決を言い渡した。

 柴田裁判官は「生活の困窮は自身の無計画によるもので、人を傷付けずに刑務所に入りたいという動機に酌むべき点はない」と非難した。

 判決によると、1月15日に前橋市の郵便局で包丁3本を所持し、局員=当時(43)=らに爆発物のような物と包丁を見せて「これ爆弾だよ」などと脅し、現金30万円を奪った。

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