不正に口座開設疑いの22歳逮捕 埼玉県警元巡査の事件巡り 群馬県警伊勢崎署

 不正に金融機関の口座を開設したとして、埼玉県警察学校初任科生だった元巡査の男が逮捕された事件で、群馬県警組織犯罪対策課と伊勢崎署は12日、詐欺の疑いで、藤岡市出身で住所不定の職業不詳の男(22)を逮捕した。男が元巡査の男に口座開設を指示したとみられる。

 逮捕容疑は昨年3月2日、元巡査の男(20)=詐欺罪で起訴=と県内在住の男性(19)=詐欺容疑で書類送検=と共謀し、金融機関のアプリを使い、口座を第三者に利用させる意図があるのに男性が利用するかのように装って開設し、キャッシュカード1枚をだまし取った疑い。

 県警によると、男は「黙秘します」と話している。昨年6月、男性が同署に「(元巡査の男に)指示されて自分名義の口座を作って渡したが、『口座に金を振り込んでだまされた人がいる』という督促文書が届いた」と申し出た。口座は別の詐欺事件の振込先として使われたという。

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