「うわっ」と記者席で思わず声を出してしまうほど素晴らしかった“染野のスーパーゴール”。得点者以上に全身で喜びを表現していたのは…

2024年4月13日、味の素スタジアムでの東京ダービー(東京V対FC東京)を記者席から取材していて、思わず「うわっ」と声を出してしまったシーンがあった。

東京Vの1点リードで迎えた33分、見事なインターセプトから右サイドを駆け上がった宮原がゴール前に絵に描いたようなクロスを放り込む。これに染野がこれまた絵に描いたボレーシュートでゴールネットを揺らした瞬間、「うわっ」と声を出してしまったのだ。そうなるほど素晴らしい、スーパーゴールだった。

ゴールを決めた染野以上に全身で喜びを表現していたのが、東京Vの城福監督である。三木がPKで先制した時は冷静だった指揮官も、染野のボレーシュートが美しすぎたからか、ベンチ前のエリアで雄叫びを上げていた。

前半を終えて東京Vは2−0とリード。FC東京が安斎の退場で10人となり、数的優位も得た状況で後半は戦える。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

© 日本スポーツ企画出版社