【新日本】高橋ヒロムは元WWE戦士ムスタファ・アリに完敗も再戦要求 「次やったら、また面白い試合になる」

ムスタファ・アリ(右)に敗れ再戦を要求する高橋ヒロム

新日本プロレス12日(日本時間13日)の米国・シカゴ大会で、高橋ヒロム(34)がムスタファ・アリ(38)に屈辱の敗戦を喫した。

元WWEスーパースターとのシングルマッチ。ヒロムはムキムキになったダリルJr.とともに入場すると、試合中には代わりに戦わせようとするなどアリを幻惑した。「お前はクレージーだ」などとののしられつつも、エプロンからのミサイルキック、ファルコンアローで攻勢に出る。しかし躍動感あふれるアリの反撃にさらされ、トぺ・スイシーダを浴びてしまった。

450°スプラッシュをかわしたヒロムは、アリをコーナーに衝突させる。流血したアリに対し雪崩式の攻撃を狙ったが、これを切り返されるとサンセットフリップパワーボムでマットに叩きつけられてしまう。そのまま450°スプラッシュで圧殺され、3カウントを奪われた。

試合後のリング上ではアリがダリルJr.と握手をかわすハートフルな光景も繰り広げられたが、一方で必殺のTIME BOMBをくり出すこともできずに敗れたヒロムは完敗を認めるしかない。「すごいな。世界にはいろんな選手がいるわ。なんもできなかったなあ。まだまだ見ぬ強敵がこれだけいるんだね。何もしてないよ、俺、今日。ダリルJr.がずっと頑張ってくれた」とアリを称賛。「でもこれ次やったら、また面白い試合になるね。楽しみだ。もう1回って言ったからね。次はベルトかけてかな? いやあ、でもまだ俺にはその資格ないか? なんでもいいよ、またスペシャルシングルマッチ、ムスタファ・アリ、俺とやってくれ」と再戦を要求した。

さらにヒロムは、自身の敗因としては無関係と強調した上で持論を展開。「米国大会のあのリング、何とかしろ。世界中のどの選手が上がっても『このリングは素晴らしい』って言われるようなリングをまず用意しろ。それからだと思うな」と団体に要望していた。

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