町田が首位陥落…大卒ルーキー鮮烈弾に武藤嘉紀3戦ぶり弾の神戸が国立決戦をモノに【明治安田J1第8節】

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明治安田J1リーグ第8節の1試合が13日に国立競技場で行われ、ヴィッセル神戸がFC町田ゼルビアを2-1で下した。
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仕切り直しの1勝を掴み、引き続き首位に立つ町田は平河悠と藤尾翔太が代表参加で離脱のなか、負傷欠場が続いたナ・サンホとバスケス・バイロンが先発復帰。谷晃生が出場停止の最後尾はJ1初先発の福井光輝が務めた。今季2敗目の前節からバウンスバックを図る王者の6位神戸は大迫勇也と出場停止の前川黛也が不在。大卒ルーキー山内翔と新井章太が揃って初先発した。

ともにパス数少なく、前に攻め上がっていくスタイルを標榜する両者の国立決戦は町田が先にチャンス。8分にボックス左でボールを失った藤本一輝だが、マテウス・トゥーレルから奪い返すと、右足フィニッシュに持ち込むが、ミスショットで枠に飛ばせない。

大迫のボールキープがないせいか、町田のプレス回避に苦しみ、なかなか敵陣に攻め上がれない神戸だが、22分に一本のロングボールから佐々木大樹がフィニッシュを放てば、27分にも左CKから武藤嘉紀がヘッド。だが、いずれの場面もGK福井が立ちはだかる。

入りでは我慢が続いた神戸だが、時間の経過とともに押し返すと、45分に宮代のヒールパスからボックス右の武藤が左足フィニッシュ。ボックス左にこぼれると、フリーの山内が右足コントロールショットをゴール右に決め、町田が分厚い攻めで先手を奪う。

追いかける町田は48分に左CKから林幸多郎が右足ダイレクトシュートと放っていくなど、前がかる時間を増やし、60分に古巣戦となる安井拓也とともに、荒木駿太をピッチへ。一方の神戸は67分に本多勇喜の投入で初瀬亮を一列前に上げ、守備固めに転じる。

そのなか、攻め立てる町田は72分に左サイドでのFKからセカンドボールに反応した仙頭啓矢が右足ボレー。79分に下田北斗と望月ヘンリー海輝のカードも切ったなか、87分にもロングスローから荒木の右足ボレーが襲いかかったが、GK新井の牙城を崩せず。

粘り強い守備で我慢の神戸だが、89分に初瀬の左CKから大外でうまくフリーの状況を作った武藤が右足トラップから豪快に左足を振り抜くと、ゴール左上に突き刺さり、3戦ぶりの今季3ゴール目が大きな追加点に。町田をさらに苦しい状況に追い込む。

町田は90+6分にボックス内に攻め上がるドレシェヴィッチが左サイドの荒木から浮き球パスを受けると、ワンフェイントからの右足フィニッシュで一矢報いるが、あと一歩及ばず。逃げ切った神戸は3試合ぶり白星。町田は2試合ぶり黒星で、今季2敗目となった。

なお、町田は18ポイントに伸ばしたセレッソ大阪に抜かれ、首位陥落。勝ち点16に伸ばし、並んだサンフレッチェ広島にも得失点差で下回り、3位に後退した。

FC町田ゼルビア 1-2 ヴィッセル神戸
【町田】
ドレシェヴィッチ(後45+6)
【神戸】
山内翔(前45)
武藤嘉紀(後44)

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