昨季Vのヴィッセル神戸、前節首位の町田ゼルビアに勝利 ルーキー山内初先発でプロ初得点

町田-神戸 前半45分、初先発で先制の初ゴールを決め、跳び上がって喜ぶ神戸の山内(中央)=東京・国立競技場

 明治安田J1リーグ第8節第2日の13日、昨季王者のヴィッセル神戸は、東京・国立競技場で前節まで首位のFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で退けた。神戸は3試合ぶりの白星となり、4勝2分け2敗で勝ち点14となった。町田は首位をセレッソ大阪に譲った。

 神戸が逃げ切った。今節は、横浜M戦で退場したGK前川黛也が出場停止で、負傷したFW大迫勇也が欠場。序盤は町田に押し込まれたが、徐々に好機を増やした。

 前半45分、今季初先発した大卒ルーキーのMF山内翔が、ペナルティーエリア内でこぼれ球を右足でゴール右上に決め、プロ初得点で先制した。後半44分には、FW武藤嘉紀が左足を豪快に振り抜き、追加点を決めた。

 後半はペナルティーエリア直前で町田にFKを与えるなど再三のピンチを招いたが、今季初先発のGK新井章太を中心に耐え、追加タイムに与えた1失点のみに封じた。

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

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