アキレス腱を断裂した当初はキャリア終了が思い浮かんだとジェッツQBロジャース

ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Kirk Irwin】

2023年にアキレス腱を負傷し、ニューヨーク・ジェッツでの初シーズンをたった4プレーで終えたクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは初め、自身のキャリアも終わったと思ったそうだ。

『The Associated Press(AP通信)』によれば、ロジャースはポッドキャスト『I Can Fly(アイ・キャン・フライ)』に出演した際、「俺は本当に“終わった。このケガから復帰するのは無理だ”と思った」と話したという。

40歳のロジャースは、バッファロー・ビルズ戦でアキレス腱が破裂した瞬間が、自身のキャリアの中で最も厳しい瞬間の1つだったと明かし、次のように語っている。

「俺は初めて、新しい都市、新しい街で、新しいチームメイト、新しい組織、そしてオーナーとともに、素晴らしいオフシーズンを経験し、5歳の時に大好きになったゲームに再び惚れ込んだんだ。それはとても美しく、特別で、深く、豊かで、魅力的で、とにかく素晴らしいものだった」

「そして、人生で最も悲痛な夜の1つが、4回目のプレーをした時に訪れた。それはまさに“自己の死”だったね」

ケガに対するネガティブな感情は長くは続かなかった。コービー・ブライアントがロサンゼルス・レイカーズでのキャリアで同じようなケガを負った際に、どのように対応したかを調べ始めたときから、ロジャースは「“自分のキャリアは終わったんだ”という絶望的な気持ちが消え始めたんだ」と述べている。

ロジャースは2023年シーズン中の復帰を目指し、実現していればケガの種類と年齢から考えて、驚異の復活劇になっていただろう。しかし、ジェッツがポストシーズン争いから脱落した時、その思いは打ち砕かれた。とはいえ、復帰を試みるという考え方自体が、ロジャースが40代に入ってもプレーを続ける、というメンタリティーを持っていることを示している。

ロジャースは次のようにコメントした。「再びプレーできることを思うと、ワクワクする。プレーするのが大好きなんだ。もっとゲームが好きになったのに、4プレーでそのチャンスを奪われてしまった。試合に出たい。競い合うのが好きなんだ」

「フットボールは俺にとって最高の場所なんだ。自分の運動能力を最もコントロールできると感じる場なんだ。昨年はそれができなくて悲しかった。本当に悲しかった。胸が張り裂けそうだった。もう1度フィールドに立って——生きるか死ぬかではないけれど——仲間たちと戦いに行くことにワクワクしている」

このオフシーズン、ロースターを増強しているジェッツは、かつて4度のMVPに輝いたロジャースの復帰を頼りにしている。

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