【広島】森下暢仁 今季初登板で6回力投…失点も〝不運〟天井打のみ

好投ながら今季初白星を逃した広島・森下暢仁

頼れる右腕が帰ってきた。広島は13日の巨人戦(東京ドーム)に延長12回、2―3でサヨナラ負け。7番手・中崎が屈して連敗を喫したが、今季初登板となった先発の森下暢仁投手(26)が6回1失点と好投した。

森下は開幕2戦目となる3月30日のDeNA戦で先発する予定だったが、ヒジの張りで登板回避。「遅れた分、チームの力になりたい」と意気込み、今季初めてマウンドに立った。

初回に1安打されたものの無失点で切り抜けると、徐々にエンジン点火。150キロ超の直球と切れのある変化球で好調G打線に的を絞らせず、走者を出しても危なげない投球で5回をクリアした。

ところが6回一死二塁から4番・岡本和を内野フライで打ち取ったと思われたが、打球が天井の懸垂物に挟まり落下せず、球場ルールでエンタイトル二塁打となって失点。不運な形で先制された森下は7回の攻撃で代打を出され、6回5安打1四球1失点5奪三振でマウンドを降りた。

ただ森下の代打・上本が安打で好機をつくり、野間の左翼越え二塁打で逆転。野間は「(森下)暢仁も頑張って投げていたので、逆転につながってよかったです」と右腕の奮投に応えた。

森下には勝ち投手の権利が転がり込んだが、8回に島内が同点を許して、今季初勝利はスルリ。広島の先発陣で勝利を挙げているのはアドゥワ(2勝)だけとあり、森下の合流は借金3と苦しいチームにとって明るい材料となった。

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