【スターダム】S・キッド ベルト奪取&WWE観戦で発奮「新日本プロレスを利用させてもらう」

海外から刺激を受けて帰ってきたスターライト・キッド

女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、新日本プロレスマットを席けんする。

14日の新日本・台湾大会では「スターダム提供試合」として、HANAKO(23)とシングルマッチで対戦する。150センチの黒虎と181センチのHANAKO、身長差31センチの戦いとなるが「ザ・女子プロレス、無差別級のすごさを台湾のお客さんにも新日本のお客さんにも見せつけて、新日本の女子提供試合には毎回SLK(キッド)が入る試合をしてやろうと思ってる」と自信をみなぎらせた。

日本ではシングルタイトルから遠ざかっていたが、浮上のきっかけをつかんだのは先の米国遠征だ。4日のフィラデルフィア大会に出場後、7日には米団体「スパーク女子」のリングでスパーク女子世界王座を獲得したのだ。

「せっかく米国に行ったなら結果を残して帰りたいし、またSLKが米国に呼ばれるきっかけをつくらないといけないと思っていた。海外のベルトを持ったということは、また米国に行ける口実はできたよね」

さらに同日のWWEの祭典「レッスルマニア40」2日目を観戦。NFLスタジアム「リンカーン・ファイナンシャル・フィールド」に集まった7万人大観衆の中で、かつてスターダムに所属した大先輩、イヨ・スカイ(紫雷イオ)がWWE女子王者として躍動する姿を目の当たりにした。

イヨはベルトを落としたものの、キッドは「自分の目で見たのが初めてだったので、イヨ・スカイになったんだなって実感した。(イヨが)海外に行く前にシングルマッチができたのは、すごいことだったんだなって」と振り返る。

特に衝撃を受けたのが、会場の規模、演出、そしてスケールの大きさだった。「会場に入ったとき、プロレスファンってこんなにいるの?って、見たことがない景色で感動した。この中で、SLKの入場曲を聴けたら最高だよなって。世界って広いんだ、デカいんだって本当に思ったよ」

大きな刺激を受け、新たな野望も芽生えた。「海外で試合をしたのは初めてだったけど、これからはちょこちょこ海外で試合をしたいなって。AEWやROHには出られなかったので、そこからの景色も見たいし、SLKの名前をもっと世界に広めたい。そのために、新日本プロレスを利用させてもらう」とニヤリ。世界を見据えた黒虎が、本格的に海外マットに進出する。

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