岸田文雄首相の訪米に同行している妻裕子さんが、日米の交流拡大に努めている。12日午前(日本時間12日夜)はノースカロライナ州のチャペルヒル高を訪れ、日本語を学ぶ生徒約20人と懇談した。
教室で生徒と向き合った裕子さん。「日本語は漢字や敬語があって難しいと思うが、その国の言語ができれば文化を理解したり人々と交流したりできる」と話した。生徒からの「好きな広島の食べ物は」「趣味は」などの質問には笑顔で答え、お好み焼きや茶道を紹介した。
裕子さんは「ファーストレディー外交」に力を入れている。昨年4月には単独で訪米し、バイデン大統領の妻ジルさんとホワイトハウスの庭に桜を植樹した。今回は首相と一緒に8日にワシントンに入り、外国青年招致事業(JETプログラム)経験者との昼食会や米議会図書館への訪問といった単独行事に取り組んだ。
ノースカロライナ州に移動して一夜明けた12日も、首相がトヨタ自動車の電池工場などを視察する間に積極的に活動。日本人形を展示している博物館や日本庭園を訪ねた。首相とともに13日(日本時間14日)、帰国の途に就く。