【体操】宮田笙子が全日本初V 随所にエースの自覚「ミスがなかったことが良かった」

宮田笙子

体操の全日本個人総合選手権3日目(13日、群馬・高崎アリーナ)で、女子の宮田笙子(順大)が大黒柱の存在感を示した。

11日の予選をトップで通過した宮田は、この日の決勝も安定した演技で観客を魅了。合計109・798点で初優勝を果たし「初めから流れをつくることができたのが大きい。いつもより緊張していたが、楽しんで最後まで試合することができた。本当に自分らしく、演技中の表情もしっかりできた」と振り返った。

昨年の世界選手権では、パリ五輪団体総合の出場枠獲得に大きく貢献した。パリ五輪で60年ぶりの団体総合メダルを見据える上で「安定感がメダルへの一番の近道」。エースとしての自覚を口にしてきた中でのタイトル奪取に「最終的にミスがないのがすごく大事。ミスがなかったことが一番良かった」と安堵の表情を浮かべた。

今大会はパリ五輪代表2次選考会を兼ねた一戦。代表の5枠は今大会の得点を持ち点に争うNHK杯(5月)で、上位4人とチーム貢献度で1人が選出される。「代表に入るという思いにあたっては、いいスタートが切れた」と手応えを口にしながらも「ここで力を抜いていいわけではないので、しっかり集中して、来月はもっといい演技を心がけて練習したい」と気を引き締めた。

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