甲冑(かっちゅう)姿の武者や着物に身を包んだ腰元を駒に見立て、プロ棋士・女流棋士が対局する「人間将棋」が13日、天童市の舞鶴山山頂で開幕した。満開の桜の中、多くのファンが集い、春の風物詩を楽しんだ。
メイン対局では、いずれも初出演の貞升(さだます)南女流二段(37)と武富礼衣(れい)女流初段(24)が顔を合わせた。約15メートル四方の盤上で天童高と創学館高の生徒が扮(ふん)する駒をぶつけ合い、貞升女流二段が140手で勝利した。
漫画「3月のライオン」で将棋が好きになり、初めて観戦したという仙台市青葉区、会社員佐々木愛美さん(30)は「女流棋士の武者言葉でのかけ合いが面白かった。天気もよく、ちょうど桜も満開で最高だった」と笑顔を見せていた。
14日は広瀬章人九段(37)と戸辺誠七段(37)がメイン対局を務める。終了後には日本将棋連盟創立100周年連携事業として「天童百面指し」が行われ、計12人の棋士と一般参加者100人が対局する。