兵庫のクラフトビール、17社50種超が集結 明石焼など地元の食と楽しむイベント 20日からJR兵庫駅前

兵庫県内のクラフトビール醸造所が集結するイベントを企画した前村芳秋さん=兵庫区湊川町5

 近年、全国的に広がりを見せるクラフトビール。兵庫県内でもブルワリー(醸造所)が次々誕生し、地元の食材などを使った多彩な味がファンの舌を楽しませている。神戸市兵庫区、JR兵庫駅前のキャナルタウン広場で20、21の2日間、県内17の造り手が集結し、ローカルフードとともに兵庫を盛り上げるイベントが開かれる。(今泉欣也)

 クラフトビールの多くは、小規模の醸造所が原材料にこだわった手作りのビール。「地ビール」とも呼ばれ、きた産業(大阪市)の調査によると、全国の醸造所数は805カ所(2023年12月末時点)に上る。

 人気が高まる中、「兵庫に特化したイベントを」と、同区でクラフトビール専門酒販店「トライアングル」を経営する前村芳秋さん(35)と、大阪市内の店に勤める池田裕さん(39)が県内の醸造所に声をかけ、実現にこぎつけた。

 ビール原料の麦と、宴(うたげ)や縁にちなみ「ばくえん」と銘打ったイベントでは、50種類を超えるビールが楽しめるほか、かつめし、明石焼きなどのフード8店舗が並ぶ。街のにぎわいにも波及させたいと、ユニークな仕掛けも用意しているという。

 「クラフトビールを知らない、普段飲まない人が気軽に味わい、ファンになってもらえるよう価格にもこだわった」と前村さん。「醸造所同士をつなげ、兵庫で新たな動きを起こすきっかけにもなれば」と話す。

 両日とも午前11時~午後5時。入場無料。ビール、フードはチケット制で前売り2400円(6枚分)。当日は2400円(5枚分)と千円(2枚分)。詳細は主催者のインスタグラム(@bakuen_hyogo)に掲載。メールinfo@bakuen-hyogo.com

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