湘南FW福田翔生が3連敗中のチームを救うJ1初ゴール「“あ、これは決まるな”という確信がありました」

湘南ベルマーレは4月13日、J1第8節で横浜F・マリノスと対戦。2-2で引き分けた。

3連敗中のチームに貴重な勝点1をもたらす同点弾を挙げたのは、福田翔生だ。76分に大岩一貴が退場し、10人で迎えた80分、石井久継のロングパスにルキアンが反応。深い位置でタメを作ると、追い越す動きを見せた石井が再びパスを受け、ワンタッチで中央の福田へ。23歳のアタッカーはこれを落ち着いて左のサイドネットに突き刺した。

福田は得点シーンを次のように振り返る。

「退場者が出て10人になったあとも、必ずチャンスは来るとポジティブに戦えました。(ゴールシーンは)ツグ(石井)が良いボールをくれた。トラップした瞬間、時が止まったような感覚があったので、“あ、これは決まるな”という確信がありました。コースも見えていたので、落ち着いてシュートを打てました」

【動画】福田翔生が値千金の同点弾!
このゴールがJ1初得点となった福田だが、試合後は笑顔よりも、真剣な眼差しが印象的だった。自分のプレーでチームを勝たせたいという想いが強いようだ。

「まずは1点、取れたのは良いけど、次は勝ちたい。今後も変わらず湘南のために戦うだけですし、自分の活躍で多くの人に何かを与えられる選手になりたいです」

福田は東福岡高から19年に当時JFLのFC今治に加入するも、4シーズンで無得点と苦しんだ。昨季はYSCC横浜に移籍し、11ゴールをマーク。結果を出し、夏に湘南に新天地を求めた。

そして横浜戦で待望の一発。これがブレイクへの第一歩となるかもしれない。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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