壮絶な展開の末に追いつかれ、計り知れないショック。東京ダービー後の城福監督はまるで抜け殻のような状態だった【東京V】

前半で2点をリードし、FC東京に退場者が出たことで数的優位も得た。しかし、終わってみれば2-2。4月13日のFC東京とのダービーマッチで、東京Vは勝点3を逃がした。

そのショックが計り知れなかったからだろう、試合後の会見に臨んだ城福監督はまるで抜け殻のような状態だった。事実、ゲームの総括を求められても「サポーターに悔しい想いをさせました。申し訳ない」と抑揚のない声でそれしか言わなかったのだ。

試合後、「選手たちにどんなメッセージを送ったか」という質問に対しても、しばらくの沈黙のあと「こういう悔しい想いを学ばないといけないと言ったと思います」と短くまとめている。

またしても後半アディショナルタイムの失点で白星がするりとこぼれ落ちた現状を目の当たりにして、「ゲームの終盤で痛い想いをしているのを繰り返している」という城福監督は「相手がひとり退場しているのにあたふたしてしまいましたね。私の指導不足でしょう」と反省していた。

勝てるゲームを壮絶な展開の末に追いつかれてしまった東京V。ここから這い上がれるか、チームの、城福監督の底力に期待したい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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