FC東京・遠藤渓太 途中出場の〝東京ダービー〟でチーム救う2得点「絶対にスキはあると思っていた」

いきなり結果を出したMF遠藤渓太

FC東京のMF遠藤渓太(26)が、明治安田J1リーグ第8節(13日)のFC東京戦(味スタ)で、後半途中出場からの2得点でチームを救った。

16年ぶりにJ1で実現した東京ダービーでFC東京は、前半33分までに0―2となる劣勢を強いられ、同43分にはMF安斎颯馬が2枚目のイエローで退場処分。遠藤は後半16分にピッチに投入されると、流れは一変。同23分に得点を決め、後半アディショナルタイムには、ミドルシュートを叩き込んで敗戦を回避した。

救世主となった遠藤は「どこかで絶対にスキはあると思っていた。時間がなかったので、シンプルに圧力をかけていくということと、長いボールへの対応を意識しながらやっていた」。劇的同点ゴールを喜びつつも「自分たちが勝つためにはもう1点が必要だった。追いついた時にゴール裏に喜びにいくことは大事だけど、自分はボールを持ってハーフラインまで帰るつもりだった」と反省も忘れなかった。

いつも以上に気合が入っていた。11日にドイツ1部ウニオン・ベルリンからの完全移籍が発表されたばかり。この日は、U―23アジアカップに出場するU―23日本代表のFW荒木遼太郎、MF松木玖生が不在。遠藤は「アイツら頼りと思われたくなかったし、ダービーが一つのきっかけになってよかった」とライバル心をのぞかせた。今後の活躍へとつながりそうな2発となった。

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