ニコン、REDの完全子会社化完了。社長にニコン大石 啓二氏が就任。Jarred Land 元CEOは顧問へ[NAB2024]

株式会社ニコンは、米国RED.com, LLC(以下:RED社)持分の全て取得し、完全子会社化を完了したことを2024年4月12日に発表した。今回のRED社の社長だったJarred Landと創始者のJames Jannardha,RED社の顧問、RED社Executive Vice PresidentのTommy RiosがCO-CEOに就任した。

ニコン上席常務執行役員 兼 映像事業部長の池上 博敬氏は以下のようにコメントしている。

革新的な製品開発の実績が世界的に評価されるRED社をニコングループの一員として迎えることにより、映像表現の可能性を広げ、動画市場において新たなイノベーションをもたらすと確信しています。両社のコンピテンスを融合させ、特色のある製品開発を行っていくことで、ニコンとRED社の両方のファンにとどまらず、より多くのお客様に選ばれるブランドを目指してまいります。

RED社CEOの大石 啓二氏は次のようにコメントしている。

RED社の代表として、RED社とニコンの企業風土や文化を尊重し合いながら、市場を開拓していきます。世界中のシネマトグラファーの期待に常に応え、超えていくことを目指すRED社の今後の製品開発に期待してください。

RED社ファウンダーであり現顧問のJames Jannard氏は次のようにコメントしている。

REDという20年あまり情熱をもって育ててきたブランドが、自分も愛するニコンとともに更なる高みに挑戦できることをとても誇らしく思います。長い歴史で培われた高い技術力をもつニコングループの一員になることで、今後のRED社は業務用動画機市場に新しい時代をもたらすことを確信しています。その新章に立ち会えることに興奮しています。

なお、RED社の現行ラインナップ、パートナー、ディーラーとの関係について変更はないという。製品保証ポリシー、修理サービス、カスタマーサービス、そして製品全体に対する包括的なサポート体制を継続する。

ニコンとRED社はそれぞれの知見やノウハウを結集し、特色ある製品を開発するとともに、双方の事業基盤やネットワークを最大限活用しながら、今後拡大が見込まれる業務用動画市場の開拓を目指すとしている。

新生REDのその第一歩は、4月14日から開催されるNAB2024で初お披露目される。

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