【WWE】元新日本のタマ・トンガ電撃登場 ジミー襲撃し…窮地ブラッドラインにメンバー入り

ソロ・シコア(中)とともに引き揚げるタマ・トンガ(右)に、ポール・ヘイマンから苦情が…(©WWE)

元新日本プロレスのタマ・トンガ(41)が、WWEマットに電撃登場。ユニット「ザ・ブラッドライン」の新メンバーとなった。

先の祭典「レッスルマニア40」では、ブラッドラインのリーダーで〝トライバル・チーフ〟ことローマン・レインズが、コーディ・ローデスに敗れ、1316日保持したWWEユニバーサル王座から陥落した。ジミー・ウーソも双子の弟ジェイ・ウーソに敗北。さらに8日(同9日)のロウでは、ザ・ロックもWWEマット離脱を表明し、ブラッドラインは危機に陥っていた。

12日(同13日)のスマックダウン(ミシガン州デトロイト)では、ソロ・シコア、その兄ジミー、特別顧問ポール・ヘイマンのブラッドラインがリングに登場。ヘイマンはレインズの指示により、祭典で敗れた言い訳などしないと話しつつ、グダグダとレインズの敗因を述べた。ここでシコアが鋭い目つきで遮り「ここでは勝敗が大事なんだよな? 負けたら相応の結果を招くんだよな? ということは、結果が変化を導くということか」と不敵に言ってのけた。

さらに兄のジミーに近づき抱擁。その時だ。黒いパーカーを着た男が、背後からジミーを襲撃した。フードを取ると、2月24日の札幌大会まで新日マットに参戦していたタマだ。新日本を退団した元NEVER無差別級王者は、ジミーにパンチの雨を降らせ、ストンピングで蹴りまくり。さらにパーカーを脱いでジミーを起こすと、ヘイマンが「やめろ!」と叫ぶ中、シコアが兄にサモアンスパイクを3連発でぶち込んだ。

タマはダウンしたジミーを見つめると、右人さし指で天を指した。これはブラッドラインのメンバーを示すポーズだ。事情を知らなかったヘイマンがあわてふためく前で、ブラッドライン入りをアピール。ヘイマンがレインズに電話しようとすると、シコアがスマホを奪い取り踏み潰した。続けて、タマがパイプイスをリングに持ち込んだ。シコアはコーナーの兄の首にイスをかけると、「大好きだぜ」とヒップアタックを叩き込み完全KOしてしまった。

ジミーは重傷を負って医務室に。タマはバックステージで戸惑うヘイマンに「トライバル・チーフの命令だ」と、ジミーを破壊した理由を告げた。とはいえ、タマの父はトンガ出身のキング・ハク(プリンス・トンガ)。レインズ、ロック様、ジミー、シコアのサモア系の名門一族「アノアイ・ファミリー」とは〝血筋〟が違うはずだが…。それとも「変化」を口にしたシコアが新たなトライバル・チーフになり、新メンバーを呼び入れたということなのか?

タマの登場は、WWEマットに大きな衝撃を与えた。

この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。

© 株式会社東京スポーツ新聞社