中国とASEAN、経済・貿易関係は緊密で切り離せない UOB幹部

中国とASEAN、経済・貿易関係は緊密で切り離せない UOB幹部

ASEANの商品が入ったコンテナを運ぶ広西チワン族自治区欽州港埠頭(ふとう)のクレーン。(1月19日撮影、欽州=新華社配信/邢星)

 【新華社シンガポール4月13日】シンガポール金融大手、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)でコーポレートバンキング部門を統括する辛韜(しん・とう)氏はこのほど、シンガポールで新華社の取材に応じ、中国経済の優位性が明らかで、見通しも明るいとし、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済・貿易関係は切っても切り離せず、双方の産業チェーンの融合はさらに深まるとの見解を示した。

 中国は高い生産性を誇り、高い素養のある労働力を擁し、数十年にわたってハイエンド製造業など多くの産業チェーンを構築しており、一貫して堅調な発展傾向にあり、産業チェーンの優位性が明らかだと指摘した。

 「地域的な包括的経済連携(RCEP)などの枠組みの下、中国はASEAN全体の産業チェーンの発展に寄与できる」。辛氏は、サプライチェーン(供給網)を共有のプラットフォームと見ており、中国とASEANは共通の発展理念を持ち、共同の産業チェーンを守っていると強調。双方の協力は単純な経済・貿易面の往来ではなく、確かな産業チェーンの融合を進めているとの認識を示した。

 貿易量の増加に伴って、経済・貿易は単純な貿易から投資へと拡大しており、中国とASEANの双方向投資規模は膨らみ続けていると説明。こうした流れは、双方の産業チェーンの融合が今後も深化することを示していると述べた。

 実際の業務の中で、中国の変化を深く実感し、中国経済の独自性と実務的な特徴を知るとともに、コスト削減や効率化を重視する人々の考え方も理解したとし、それ故に中国経済の先行きを楽観視していると表明。「私が目にしたのは、中国が依然として開放的な態度を維持し、海外の資本や企業は依然として中国に高い関心を持っていることだ」と語った。

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