おわら踊り体験して 5月から「風のステージ」 富山・八尾で試験実施

おわらの踊りを体験する参加者=富山市越中八尾曳山展示館

 富山市の越中八尾観光協会が5月から始める、おわらの踊りの体験や鑑賞を楽しめる「風のステージ」が13日、市越中八尾曳山(ひきやま)展示館で試験的に実施された。観光業などに携わる約50人が魅力を体感し、誘客へ期待を寄せた。

 観光協会の担当者が踊りの歴史や動きを解説し、参加者はおわら保存会のメンバーを手本に踊りを体験した。保存会による舞台も繰り広げられた。

 風のステージは、伝統行事である「越中八尾おわら風の盆」や「越中八尾曳山祭」の時期以外の誘客につなげようと、観光協会とJTB富山支店が企画した。

 5~11月の第2土曜に同館で開催し、料金は2千円。踊りの解説と体験で約20分、鑑賞で約20分となる。予約は協会、同支店、VISIT富山県のホームページで受け付け、空席があれば当日券も販売する。

 観光協会の鈴木聡会長は「おわらを知らない人でも楽しめる内容で、ファンの裾野を広げていきたい」と話した。

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