法廷画も描かれた水原容疑者の保釈詳報 スーツ、足枷で出廷 パスポート返納で「国から出られず」

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

水原氏が12日に米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の通訳だった水原一平容疑者が12日(日本時間13日)、米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、違法賭博への関与が報じられて以降初めて公の場に姿を現した。米メディアも保釈の条件、水原容疑者の様子などを詳細に報道。同日時点での内容をまとめる。

水原容疑者はこの日、司法当局に出頭し、拘束された後に連邦地裁に出廷。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」によると、装いについては「ノーネクタイのスーツ姿」であったとしている。足枷がつけられた状態だったが、サム・ブラム記者の署名記事によると「ミズハラの弁護士であるマイケル・フリードマンの要求で、最終的にはミズハラの足枷は外された」とされている。

実際の法廷画も米メディアに公開された。「TMZ」のスポーツ専門サイト「TMZスポーツ」で製作総指揮を務めるマイケル・バブコック氏がX(旧ツイッター)に投稿。マイクの置かれた机の前に置かれた椅子に水原容疑者は腰かけていた。黒い上下のスーツに白いシャツ。足枷がはめられており、無表情で描かれている。「ABC 10ニュースサンディエゴ」も法廷画を掲載した。

バブコック氏は投稿文面に「気づくのは足枷だ」「賭けも禁止。国からも出られず、他の条件も付いている」などと記していた。「ジ・アスレチック」の記事によると、水原容疑者は保釈金は2万5000ドル(約380万円)を支払い保釈され、「パスポートの返納、賭博施設への立ち入り禁止、ショウヘイ・オオタニへのいかなる接触も禁止」「ギャンブル依存症の治療プログラムに参加することと、職探しと職に就いた場合は働き続けること」など複数の条件もつけられたようだ。

米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は、法廷内での水原容疑者について「口数は少なく、訴追の内容を理解しているか聞かれると『イエス』と答えた。そして、保釈の条件に同意し、頷いた」と伝えている。

水原容疑者の弁護士マイケル・フリードマン氏は、地裁を立ち去る際にメディア陣の取材には答えなかったという。しかし、ブラム記者がXにフリードマン氏の声明を公開。「本日、ミズハラは出頭し、最初の出廷をして政府との合意の下で保釈金を払って保釈された。彼は法的手続きに引き続き協力し、責任を取るために政府と合意に達して出来るだけ早く本件が解決することを望んでいる」などと記されていた。

水原一平容疑者の法廷での様子(画像は「ABC 10ニュースサンディエゴ」のXより)

さらに「彼はオオタニ、ドジャース、MLB、そして家族に謝罪したいと願っている。法廷内で語った通り、彼はギャンブル依存症の治療を受けることを望んでいる。現時点でのこれ以上のコメントはない。法的手続きが進む中で、ミズハラは改めてコメントする予定だ」ともされていた。罪状認否は5月9日に設定されたという。

THE ANSWER編集部

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