井ノ原快彦が握るスタート社の命運 テレ朝「特捜9」の現場で〝ありえない〟気配り

井ノ原快彦CMO

新たな一歩を踏み出した。

SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)のタレントが移籍した新会社「STARTO ENTERTAINMENT」(スタート社)が今月10日、本格的に業務を開始した。

同社と契約したタレントは28組、295名。同日開催した東京ドーム公演も盛況のうちに幕を閉じた。

そんななか、カギを握るのが同社の取締役CMO(最高マーケティング責任者)に任命された元V6の井ノ原快彦だ。

「井ノ原さんは昨年、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐる記者会見で創業者一族の藤島ジュリー景子氏らと並んで記者会会見に出席し、マスコミ対応に当たりました。記者の質問一つひとつに丁寧に答える姿が印象的。怒号が飛び交った際には『落ち着いて下さい』となだめる役回りもこなしました」(テレビ関係者)

井ノ原をひと言で表すならば「気配りの人」だ。現在放送中の主演ドラマ「特捜9」(テレビ朝日)の現場でも、それはいかんなく発揮されている。ドラマ関係者の話。

「このドラマは『相棒』シリーズと同様、知名度的にイマイチな俳優さんも積極登用しています。無名俳優からすれば、井ノ原さんは雲の上の存在。でも、井ノ原さんは分け隔てなく接しています」

事前学習も欠かさない。共演者と初対面する前に、相手俳優のプロフィルページや、ウィキペディアを調べ、出身地や経歴、趣味などの情報を頭の中に叩き込むのだという。

「それを材料に初対面の俳優さんと話し込むんです。『〇〇さんって△△の出身なんですよね。実は僕も…』といった具合に。言われた側からすると、そこまで勉強してくれていることに感激しかありません。おかげで現場はいつも和やかムードに包まれています」(同)

スタート社のCMOとしても抜群の〝コミュ力〟を発揮してくれるはずだ。

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