【巨人】岡本和真の〝超絶飛球〟 味方も口あんぐり「天井の隙間に入ったのは見たことがあるけど…」

自分でも打球の行方が分からなくなった巨人・岡本和真

〝セ・リーグ3冠〟が見せた規格外の内野フライに、巨人ナインも口あんぐりだ。13日の広島戦(東京ドーム)でチームは延長12回、3―2のサヨナラ勝利を収め、今季初の5連勝。だが、試合後の話題は6回にキャプテン・岡本和真内野手(27)が放った一打に集中した。

0―0の6回一死二塁、相手先発・森下の148キロ直球を岡本和がフルスイング。直後に悔しそうにバットを叩きつけたが、内野に高々と上がった打球は天井付近につるされた「懸垂物」の上に乗って落ちてこなかった。球場ルールによりエンタイトルツーベースで二走が生還し、巨人に貴重な先制点が舞い込んだ。

打率4割2分、3本塁打、12打点と現時点の〝セ・リーグ3冠王〟岡本和は「ほんとうに一生あるかないかのところに(ボールが)入りましたね」と振り返った。阿部監督も「ツーベースでラッキーな1点でしたね」とニヤリと笑ったが、桁外れのパワーがなければ、まず天井まで打球は届かない。

チーム関係者は「外野に飛んだボールが天井の隙間に入ったのは見たことがあるけど、内野で落ちてこないで二塁打になるのは初めて見た。そもそも和真のパワーじゃなければ、あそこまで打球は上がらない」と驚きを隠せず。実際、過去には2002年に松井秀喜(当時巨人)、2016年に大谷翔平(ドジャース)の打球が天井の隙間に入り、二塁打となっている。

社会人時代から東京ドームでプレーしている新人・佐々木は、二走として岡本和の打球を見つめたが「初めて天井のあそこの上に乗っけるっていうの見た。やっぱりプロって違うんだな、岡本さんすごいんだなって、あらためて感じました」と主砲のスイングスピードに舌を巻くしかなかった。

その実力を知るチームメートたちをも〝メジャー級パワー〟で驚かせた岡本和。好調の打撃で、さらにチームを牽引しそうな勢いだ。

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