洗濯にお風呂の「残り湯」は本当に節約になる?「すすぎ」に使うのはNGなの? 節約効果と注意点を解説

お風呂に水を1回ためるのに必要な水量と金額

水道代は、全国平均で1リットルあたり0.2円です。また、1ヶ月あたりの水道料金は全国平均で約3300円です。

日本の一般的な浴槽には200リットル程度の水がためられます。
家庭によっては、180リットルや160リットル程度にとどめているケースもあるかもしれません。

毎日、200リットルのお湯を張ると年間7万3000リットルが必要です。

1回のお湯張り 200リットル×1年 365日=年間の水量7万3000リットル

200リットルの場合、一度のお湯張りで水道代は40円かかります。毎日お湯張りをするのであれば、年間1万4600円です。追いだき機能を活用する場合、2日に1度のお湯張りと考えると7300円です。

__●1回のお湯張り 200リットル×1リットルあたりの水道料金 0\.2円=1度のお湯張りにかかる水道料金 40円
●1度のお湯張りにかかる水道料金 40円×1年 365日=年間のお湯張りかかる水道料金 1万4600円__

1回の洗濯に必要な水量と金額

大阪市水道局の資料によると、全自動洗濯機1回分の平均水量は98リットルと公表されています。したがって、1回の洗濯にかかる水道代は約20円です。

洗濯1回あたりの水量 98リットル×1リットルあたりの水道料金 0.2円=洗濯1回あたりの水道料金 19.6円

4人家族で1日に1回洗濯する場合の年間節約額

今回は4人家族で毎日洗濯する場合の年間節約額を紹介します。
4人家族の場合、洗濯回数は1日に1回少なくとも2日に1回が一般的です。

1年 365日×洗濯1回 約20円=年間節約額 約7300円

したがって、毎日お風呂の水を洗濯に使用すると、年間で約7300円の節約になります。

(参考)追いだき+お風呂の水を活用した洗濯による節約額

お風呂にお湯を張る場合、追いだき機能を活用する人もいるでしょう。

追いだきを活用する際は、お風呂の水を2日に1回使用して洗濯するケースが一般的でしょう。

前記のように、1回のお湯張りで40円かかります。毎日お湯張りをするのであれば、1万4600円です。追いだき機能を活用する場合、2日に1度のお湯張りと考えると7300円です。つまり、追いだきで7300円の節約をしています。

また、2日に1回お風呂の水を使用して洗濯するので、約3660円の水道代削減です。

1年の半分 183日×洗濯1回 約20円=節約額 約3660円

したがって、追いだきとお風呂の水を活用して洗濯をした場合、年間で約1万960円節約できます。

お風呂の水を洗濯に使う際の注意点

お風呂の水を洗濯に使用するのに、抵抗感がある人もいるでしょう。しかし、実際はお風呂の水を洗濯に使用しても問題はありません。

ただし、注意点もあります。大阪市水道局の調査によると、「洗い」にお風呂の水を使用しても仕上がりに影響はありませんでした。しかし、「すすぎ」でお風呂の水を使用すると細菌が検出されました。

したがって、お風呂の水を使用するにあたって、細菌が気になる人は「洗い」時に限定しましょう。

まとめ

今回は、毎回の洗濯で節約のためにお風呂の水を使うと節約できる金額について解説しました。
4人家族で1日に1回洗濯する場合、毎日お風呂の水を洗濯に使用すると年間で約7300円の節約になります。さらに追いだきを活用した場合は年間で約1万960円節約できます。

お風呂の水を洗濯に活用して、浮いた金額で外食を楽しんだり映画を見に行ったりしてみてはいかがでしょうか。

出典

厚生労働省 いま知りたい 水道
大阪市 水使用量調査による一般家庭の用途別使用量に関する考察
大阪市 キレイに洗おう! 洗濯に残り湯を使うときのコツ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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