「一人で悩まず、思い届けて」 神奈川県、性的少数者のLINE相談 15日から、県内自治体で初

神奈川県庁(資料写真)

 神奈川県は性的マイノリティーの人たちの悩みを聞くLINE(ライン)相談を15日に始める。「かながわ性的マイノリティ相談LINE」として、毎週月、土曜日(祝日や年末年始などを除く)の午後2~9時に受け付ける。

 県内在住で性自認、性的指向などで悩んでいる人や、その関係者が対象。一般財団法人「全国SNSカウンセリング協議会」が認定する「SNSカウンセラー」が悩みに寄り添う。予約は不要で、無料、匿名で相談できる。

 県は2018年度から性的マイノリティーの悩みを電話で受け付け、臨床心理士ら専門家を派遣して対面で相談に乗る取り組みを続けている。県は「電話や対面ではハードルが高いと感じる人も少なくない。秘密は守り、さまざまな悩みに対応するので一人で悩まずLINEで思いを届けてほしい」と呼びかけている。

 県によると、SNSを活用した同様の取り組みは東京都や埼玉県が行っているが、県内自治体では初めてという。

 LINEのID(@kanagawa-lgbtq)検索で、友だち登録すると相談できる。詳細は県のホームページで「かながわ性的マイノリティ相談LINE」を検索。

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