富山県砺波市杉木の井波彫刻師、音琴冰春(ねごとすいしゅん)さん(64)が、同市で23日に開幕するチューリップフェア期間中の交通安全を願い、木彫りのガンダムを制作した。フェアが終わる5月5日まで自宅兼工房の前に飾る。
音琴さんの地域は、フェア会場である同市花園町のチューリップ公園に近い。期間中は県内外から訪れる観光客の車で混雑し、事故が頻発するという。安全運転を呼びかけるため、見た目のインパクトがあるガンダムの木彫作品と、交通安全のメッセージを記した看板を設置することにした。
ガンダムの高さは175センチ、幅は70センチ。普段、彫刻を作る際に余ったり、腐ったりしたスギの廃材をチェーンソーで削り、パーツを組み合わせて完成させた。
音琴さんは「ガンダムが来場者を見守ってくれたらいい。廃材を活用してこんな作品を生み出せることも伝えたい」と話している。