【ソフトバンク】山川穂高 7点差で〝どすこい〟迷うも「打ったらやるもんだと思って」

6回、満塁本塁打を放ち「どすこいポーズ」を見せたソフトバンク・山川(右)

ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が13日の西武戦(ベルーナ)で、2打席連続満塁弾を放つ大活躍を見せた。チームは今季最多得点で11―2の快勝。1試合2本の満塁弾は史上3人目、2打席連発は同2人目という離れ業だった。

紆余曲折を経てのFA移籍1年目。古巣本拠地で迎えたカード初戦の前日は強烈なブーイングを浴びた。この日はおなじみの本塁打パフォーマンス「どすこい」を披露。1発目はチームメートとともに〝歓喜のどすこい〟を繰り出し、獅子党からブーイングを受けた。2発目は「ちっちゃめに」と控えめに繰り出し、ぐうの音も出ない偉業だけに獅子党は沈黙。まさにグラウンドの結果で圧倒した。

西武ファンのどすこいパフォーマンスへのアレルギー反応は強い。そんな中で繰り出した理由について、山川は「ロッカーの中の会話とかでギータさん(柳田)とか(甲斐)拓也とか、みんな含めて『ホームラン打ったらやってね』というのはあるんで。どうしようかなという部分もあったんですけど、一緒に戦っていく仲間と盛り上がる一つの方法。みんなの思いもあるんでやります」と説明。その上で「やらなかったらやらなかったで…というのももちろんある。打ったらやるもんだと思ってやっていいのかな」と胸の内を明かした。

7点差の一方的な展開で飛び出した2発目は「本当に迷いましたけど、小さめで」と有頂天となることはなかった。少なからず気を揉む古巣本拠地での試合。何をやっても話題の中心になる〝山川劇場〟が連日続いている。

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