「母国で強い相手に勝てて最高」小田凱人&三木拓也組 一度も勝てなかった世界トップのペア撃破し連覇 飯塚車いすテニス男子ダブルス

飯塚国際車いすテニス大会の男子ダブルスで連覇を飾り、大会関係者らと写真に納まる小田凱人(写真前列右)と三木拓也(同左)=13日、福岡県飯塚市

◆第40回飯塚国際車いすテニス大会(13日、福岡県飯塚市)

男子ダブルスは、17歳の小田凱人と34歳の三木拓也という一回り以上年齢が離れたコンビが2年連続で栄冠を手にした。

対した英国ペアは、ダブルス世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエットと同2位のゴードン・リード。これまで一度も勝ったことがない相手に、第1セットは小田のアグレッシブなサーブと三木の正確なショットがかみ合って6―4で奪取。逆に第2セットはミスが続いて2―6で落とし、10ポイント先取のタイブレークに持ち込まれた。

小田はここからギアを上げる。強烈なサーブとアグレッシブな攻撃で勢いを取り戻し、10―6で突き放した。優勝を決めた瞬間、小田は雄たけびを上げながらラケットを放り投げ、三木と熱い抱擁を交わした。

三木は「母国で強い相手に勝てて最高」と笑顔。小田は「(ヒューエット、リード組に)初めて勝って、完璧な形で終われた。パリ(パラリンピック)への弾みになる」と夏の大舞台を見据えていた。(山崎清文)

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