大谷翔平 写真:AP/アフロ
ドジャースの大谷翔平(29)が2024年4月12日(日本時間13日)に本拠地・パドレス戦に2番・DHで先発出場し、松井秀喜氏の持つ日本人最多記録のメジャー通算175本に並ぶ175本目となるホームランを放った。
日本人メジャーリーガー通算最多本塁打175本を記録した大谷翔平と松井秀喜。
稀有なパワーを持つ日本人スラッガー2人がメジャーで放った本塁打の中でも特に印象深いものをセレクト。その偉大な功績とともに振り返ってみたい。
大谷翔平ベスト本塁打①
<2021年5月16日 レッドソックス戦>
※日付は現地時間でのもの
ポスティングシステムを利用して、2017年オフにロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した大谷翔平。
1年目から22本塁打を放つなどその力を見せていたが......メジャー4年目となる2021年はその実力が完全開花。
4月9日のブルージェイズ戦では日本人メジャーリーガー最速となる通算50号本塁打を達成するなど、開幕からその力を遺憾なく発揮していた。
そして迎えた5月13日のレッドソックス戦。4対5と1点ビハインドで迎えた9回表、盟友のマイク・トラウトが出塁して2死一塁という場面で打席が回ってきた大谷はレッドソックスのクローザー、マット・ハーンズの初球をすくい上げた。
打球はライトポール際、フェンウェイパークの通称"ぺスキー・ポール"を巻いてスタンドに飛び込んで逆転の2ラン本塁打となった。
会心の一打を放った大谷は後に「メジャーに来てからもっとも価値があるホームラン」と語るなど、自身にとっても印象深い一打に。
これで勢いに乗った大谷はこの後も打ち続け、シーズンを通じて自己最多となる46本塁打を記録してアメリカン・リーグのMVPに満票で選出された。