「もうちょっと良いゴルフを」松山英樹は“0.02差”の強み生かせずインで停滞

松山英樹はマスターズのインコースで崩れないのが強みのひとつだが…(撮影/高藪望)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(13日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

50位から出た松山英樹は4バーディ、3ボギー「71」で、通算5オーバーとして54ホールを終えた。「できるだけスコアを伸ばそう」と臨んだ3日目としては、順位を上げても1アンダーは少し物足りない。バーディを決めた2番(パー5)、パーセーブした7番で圧巻のバンカーショットを披露するなど前半で3アンダーをマークしたが、インコースで停滞した。

難関11番はこの日もパー(撮影/高藪望)

10番は2打目でグリーンを左に外し、3オン2パットでこの日最初のボギーが出た。11番はフェアウェイからの2打目をグリーン右に外したが、5mを決めてパーをセーブ。17番(パー5)でティショットを右の松林に入れてボギーを叩き、後半は「38」と2つ落とした。

1942年以後の大会記録では、アウトコースの平均スコアが「36.889」に対し、インコ―スは「37.118」と0.229ストローク差で後半9ホールが難しい。

松山はローアマチュアに輝いた2011年からの過去12回で、アウトコース平均「35.76」、インコース平均「35.78」とその差は0.002ストロークしかない。優勝した2021年大会では、「65」で回った3日目にインコース「30」をマーク。ことしは強風に見舞われた前日2日目も、ダブルボギーを叩いた18番までは、10番からパーで耐えきっただけに、この日のバックナインが少しもったいない。

14番ティショット(撮影/高藪望)

その中でも、この日の「71」は「きのうまでよりは良いと思う」と内容に手ごたえがある。課題に挙げていたパッティングで、11番、14番とシビアなパーパットを決め切った。

「あしたは、もうちょっと良いゴルフをできるようにしないといけないですね」と切り替え、10年連続で迎えるマスターズの最終日に入る。(ジョージア州オーガスタ/谷口愛純)

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