長谷川博己、アンチな弁護士は「挑戦的な役柄」  実際の裁判を傍聴し「複雑な気持ちにもなりました」

日曜劇場「アンチヒーロー」

TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」の取材会が行われ、主演の長谷川博己が放送に向けた思いを語った。

本作は、長谷川が演じる主人公の弁護士が、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る、限りなくダークで危険な“アンチ”な弁護士の姿を通して、“正義とははたして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける。

取材会で長谷川は、台本を読んだ感想を聞かれ、「次はどうなるんだろうと期待させる作品になっています」と話した。

そして、「堅い言葉や法廷用語も多いですが、そうした無機質な言葉にどれだけ感情を乗せられるか、見ている人にどう分かりやすく伝えるかを考えながら作っていかなくてはいけないと思っています」と演じる上で意識していることも明かした。

日曜劇場「アンチヒーロー」

クランクイン前には、実際に裁判を傍聴して役作りをしたという長谷川。「法廷の中は独特の雰囲気があるのですが、法律によって、人が人を裁くということは本当に難しいことだなと複雑な気持ちになりました。弁護士さんにも本当にいろいろな方がいて、その弁護士がどう弁護するのかや、被告人の話し方や身振り素振りなども少なからず裁判員に影響を与えているのを感じ、法律だけで決められるものなのかと思いましたし、かといって、感覚だけに頼って判断してしまうのもいけないということも感じました。そうしたことは今回の役作りのヒントにもなると思います」と裁判を傍聴した感想を語った。

さらに演じる主人公の弁護士について「僕が演じる主人公は、なぜそんな行動をしているのか分からない人間。これからストーリーが進んでいくことで明かされていくものもあるので、僕自身、まだどんな人物か理解できていないところがあります。挑戦的な役柄です」とコメントした。

最後に長谷川は「ともに謎を解いていく楽しさもありますし、僕のキャラクターは人々が世に対してモヤモヤするようなところをズバッと言ってくれる時もあります。そういう意味では、日曜劇場らしい痛快さもあるドラマです。視聴者の皆さんに楽しんでもらうために、全力で試行錯誤しながら撮影に挑んでいます。少し変化球もあるかもしれないドラマですが、今までとはまたちょっと違う感じできっと皆さんが期待されているものが見られると思います」とドラマをアピールした。

日曜劇場「アンチヒーロー」は、4月14日から、毎週日曜よる9時にTBS系で放送。

日曜劇場「アンチヒーロー」

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