タイガー・ウッズはマスターズ自己ワーストの『82』で失速 「間違った方向に進んでしまった」

26回目の出場で初の80台を叩いたタイガー・ウッズ(撮影:GettyImages)

<マスターズ 3日目◇13日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

トータル1オーバー・22位タイで決勝ラウンドに進み、「勝つチャンスがある」と意気込んでいたタイガー・ウッズ(米国)だったが、3日目は屈辱の一日になってしまった。

「パッティングの調子が悪かったし、ウォームアップもあまりうまくいかなかった。打ってはいけない場所ばかりにボールを打ってしまった」。そう振り返る表情は疲れ切っている。初日29回、2日目27回だったパット数が、この日は34回に。さらに2日続けて11回だったフェアウェイキープ数も、14ホール中5回(35.7%)と、大きく数値を落としてしまった。

5番、13番ではバーディも奪ったが、7、8番では連続ダブルボギーも。14番からの4連続など、ボギーは8個も記録し「82」で失速した。ウッズがマスターズで80台を叩くのは、26度目の出場で今回が初めてのことだ。

インフルエンザで途中棄権した2月の米国男子ツアー「ジェネシス招待」以来となる試合で、試合勘も戻り切っていなかった。「あまり試合に出ていなかったし、プレーもしていなかった。5番でパットを決めても、6番ではすぐに3パット。すべてが間違った方向に進んでしまった」。終わったときにはスコアはトータル11オーバーまで落ちていた。

前日には連続予選通過記録(出場試合)を『24』に伸ばし、歴代1位の座に躍り出ていた。第1ラウンドがサスペンデッドになり、2日目には23ホールをプレーしたが、その疲労の影響も否定はしない。「きょうは長い夜になりそうだ」。今後に向けても、残る18ホールでこの嫌なイメージを払拭したい。(文・間宮輝憲)

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