山焼き実施後の寒風山から出火 燃え残り原因か、けが人なし

火の手が上がっている男鹿市の寒風山の鬼の隠れ里付近=13日午前11時35分ごろ

 13日午前11時20分ごろ、秋田県男鹿市男鹿中滝川の寒風山(355メートル)の斜面から出火、枯れ草や低木など約10.5ヘクタールを焼き、約5時間45分後に鎮火した。けが人はいなかった。寒風山では出火直前、市や消防団、ボランティアなどでつくる実行委員会が恒例の山焼きを行っていた。男鹿署や消防が原因を捜査中だが、実行委は山焼きの燃え残りが原因とみている。

 市によると、山焼きは同日午前8時ごろから始め、10時半ごろに焼き払いが終了。一帯を巡視した後、11時10分に消防団員らが解散した。その10分後、姫ケ岳北側の山裾に設けていた防火帯周辺から出火。見回りのため残っていた市職員が119番した。県の防災ヘリなどが出動して消火に当たった。

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