約40年前に牛や馬の放牧地だった山肌は現在、咲き誇るピンクや白色のサクラで彩られている。
茨城県大子町の大生瀬と外大野を結ぶ道中の沓掛峠(標高約400メートル)では、ソメイヨシノ50本の一つ一つを囲むように、計約350本のヤマザクラが群生。地元の保護団体によると、うち26本は樹齢130年の巨木で、大きいものは高さ約20メートル、幹周り約3.6メートルに及ぶという。
峠のある高見山(同480メートル)頂上へ通じる遊歩道では、観光客がサクラと眼下に広がる眺望を写真に収め、春めく山の散策を楽しんでいた。