くしゃみ、鼻水を止めたい…花粉症は生活習慣やストレッチで緩和できますか

枕やタオルなどを肩甲骨まわりに当てて両手を広げて深呼吸(写真はイメージ)

【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】

スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに解説します。今回の相談は花粉症――。

【お悩み】花粉症でくしゃみや鼻水が止まらず、呼吸も苦しく不眠気味。生活習慣やストレッチなどで緩和することはできますか?(40代男性)

【アドバイス】就寝前に肩甲骨まわりの緊張状態をほぐすことを習慣にしてみてください。

【解説】日本人の2人に1人が苦しんでいる花粉症。目のかゆみ、止まらない鼻水などさまざまな症状に悩まされている方は増え続け、今や国としての対策も急務とされています。

男性は外出時には帽子、メガネ、マスクを着用し、帰宅時は顔も目も洗っているとのことでしたが、花粉はいったん体の中に入ってしまうと反応し続けるので、ルーティンに鼻うがいを加えることを提案しました。

ドラッグストア等に関連商品があるので、起床後、登校後や出社後、就寝前と1日3回の鼻うがいで、症状を和らげることができます。ただ症状によって選ぶ商品が異なるので、購入の際は薬剤師さんに相談してみてください。

アレルギー状態の人は、左右にある肩甲骨の真ん中あたりが緊張状態で硬くなるので、猫背気味の姿勢になっているケースが多く見受けられます。

相談に来られた男性同様、呼吸が苦しいと感じられる人は、就寝前に枕やタオルなどを肩甲骨の真ん中あたりに当ててあおむけになり、腕を左右に伸ばしながら深呼吸を8回程度繰り返すと、肩甲骨まわりの緊張状態がほぐれて肺が広がり、気道が確保されるので呼吸がラクになります。

花粉がくっつきやすい生地の服を避け、胸元に付着した花粉を払うことも常に意識してください。

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