女子ゴルフV争いに加わった25歳新人 過酷さと幸せを味わう小西瑞穂のプロ生活「勉強しつつ…」

25歳の新人・小西瑞穂【写真:Getty Images】

KKT杯バンテリンレディス

女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディス第2日が13日、熊本空港CC(6518ヤード、パー72)で行われた。首位と3打差の13位で出た25歳の小西瑞穂(橋本総業)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算5アンダーで3位に浮上。ルーキーイヤーの今季は7戦目で初の優勝争いを演じた。岩井明愛(Honda)が8アンダーで単独首位。

声援を力に変えた。1、2番でバーディーを奪い、幸先よくスタートを切ると、6番でも1つ伸ばした。9番パー5は、残り160ヤードの林から放った第3打をピン左奥10メートルにグリーンオン。しっかり沈め、この日4つ目のバーディーを奪った。「全体的に良かった。(9番は)ギャラリーの方が『入れ、入れ』と言ってくれた」。後押しを力に変えた。

渋野日向子、畑岡奈紗ら1998年度生まれの黄金世代。しかし、昨年11月に最終プロテストに合格し、プロになるまで時間を要した。22年は1打差で不合格。悔しさを乗り越え、プロになった今季は6戦で予選通過は2度のみと優勝争いは遠かった。「初めてのことも多い。移動も全部一人でなかなか思うようにいかず、大変なこともある」。過酷さを味わう一方、応援される幸せも感じている。

「良くても悪くてもたくさんの方が応援してくださるので、頑張ろうと思える」。この日はツアー通算5勝の青木瀬令奈と同組。「良い位置にいないと上手い方のプレーも見られない。(青木と)回れて嬉しかった」。最終日は同10勝の小祝さくら、同1勝の高橋彩華の黄金世代2人と回る。「勉強しつつ、楽しんでやりたい」。全ての経験を糧にする。

最終日は6番までに1ボギー。4アンダーで8位に後退したが、踏ん張りどころだ。

THE ANSWER編集部

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