「サポカーは運転に便利」 高齢者ら先進安全技術を体感 香取で試乗会

参加者はサポカーに乗車し、自動ブレーキ機能などを体感した=12日、香取市

 春の全国交通安全運動の一環として、香取署は12日、自動車販売のホンダカーズ東総(旭市)や香取市と連携し、市内の複合公共施設「みんなの賑わい交流拠点コンパス」で自動ブレーキなど安全機能を備えた「安全運転サポート車(サポカー)」の乗車体験会を開いた。

 乗車体験会は、衝突被害を軽減する自動ブレーキや、ペダルを踏み間違えた場合の急加速を防ぐなどサポカーの機能を高齢者らに体感してもらおうと実施。参加者は同社香取51号店の社員が運転するサポカーに試乗し、先進安全技術に触れた。

 初めてサポカーに乗った同市の大崎勇市さん(86)は「どこに行くにも車が必要。自動ブレーキなどの機能が備わったサポカーは運転に便利だと思った」と話した。仲淳署長は「管内は高齢者が多い地域。これを機にサポカーの利用を検討してもらえれば」と呼びかけた。

 同署によると、2019~23年に、県内でブレーキとアクセルのペダル踏み間違いによる事故が784件発生。死亡・重傷事故は68件で、このうち65歳以上の高齢者が加害者となったケースは55件と8割以上を占めた。

サポカーの機能を説明するホンダカーズ東総香取51号店の涌井建典店長

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