「守備の強度だったり...」アンカー起用の横浜MF榊原彗悟、今季初スタメンの一戦で痛感した課題

[J1第8節]横浜 2-2 湘南/4月13日/日産スタジアム

横浜F・マリノスは4月13日、J1第8節で湘南ベルマーレとホームで対戦し、2-2で引き分けた。

17日に控える蔚山現代(韓国)とのアジア・チャンピオンズリーグの準決勝・第1戦も鑑み、3日前のガンバ大阪戦からGKポープ・ウィリアムとDF加藤蓮を除く先発9人を変更。大幅なターンオーバーを敢行したなか、存在感を発揮したのが今季初スタメンを飾ったMF榊原彗悟だ。

4-3-3のアンカーに入った背番号35は、最終ラインからボールを引き出して運ぶプレーと、正確なパスで攻撃にリズムを与えた。また、寄せの速い守備で相手の攻撃を遅らせる役割も光った。

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試合後、榊原は次のようにゲームを振り返った。

「メンバーを大幅に入れ替えた試合こそ、結果が欲しかったので残念ですが、ネガティブなことだけではなく、ポジティブな要素もたくさんあったと思う。しっかり振り返って、次に活かしたい」

本来はトップ下が主戦場のゲームメーカーは、昨季はボランチやSB、そして今季はアンカーにトライしており、「要所要所で良さは出せた」と手応えを示す。

筆者には及第点以上の働きに見えた。しかし本人の感覚は少し違ったようで、榊原は「まだまだ足りないことが多かった。(チームには)良いお手本がいるので、追い越せるようにもっと頑張っていきたい」と語り、具体的な課題として守備面を挙げる。

「守備の強度だったり、危機察知能力は足りないと感じました。1失点目の場面もチームとしてのハメ方を話しているなかで、自分がどれだけスペースを潰せるか、臨機応変にやることも大切」

この一戦で痛感した課題を、今後のさらなる成長に繋げられるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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