吉岡里帆の有村架純事務所への移籍の裏側に…嵐も満島ひかりも 日本芸能界「個人エージェント」時代に突入

吉岡里帆(C)ピンズバNEWS

女優の吉岡里帆(31)が4月11日、東京・虎ノ門ヒルズの「TOKYO NODE」で行なわれた「エキシビション『ティファニー ワンダー』技と創造の187年」のオープニングイベントに出席した。

新たな芸能プロダクションへの移籍後初の公の場となった吉岡は、黒のオフショルダーのドレスで登場し、美しいデコルテや二の腕を披露。変わらぬ美しさを見せつけた。

4月1日、長らく所属していた芸能プロダクション・A-Teamの休業が発表され、吉岡は同月5日に同社からの退所を表明。翌6日に戸田恵梨香(35)や有村架純(31)などの人気女優が所属する芸能プロダクション・フラームに所属したことが同社の公式サイトで発表された。

6日、吉岡は自身のインスタグラムを更新。《報道を見られた方は知っていらっしゃるかと思いますが、この度私吉岡里帆は所属事務所マネージメント業務休止により、芸能事務所エーチームを退社する運びとなりました》と報告。

そして、《初めて会社から業務休止の話を聞いた時はあまりに突然で正直戸惑いと不安と喪失感でいっぱいでした》《これからどんな風に活動していこうかと前向きに打ち合わせをしようという時期でもあり急に色々な感覚が止まってしまうような虚しい何とも言えない気持ちでした》と心境を吐露。

《人生は本当に旅ですね…どこに流れ着くかは分からないですが大らかに舟の帆を広げて荒波も晴れ模様も、航海していこうと思います》などと綴った。

■吉岡里帆はエージェントを挟んで新事務所と交渉か

芸能プロ関係者が話す。

「移籍にあたって吉岡さんは、実は、“エージェント”とともに動いたと聞こえてきています。エージェント、つまり代理人が新事務所側と“移籍できるかどうか”などの話し合いを持ったといいますね。条件面など、さまざまなことで交渉は難航。それで少々時間がかかったのですが、最終的に同社に所属することになったといいます。

今、吉岡さんのプロフィールは、フラームのHPの俳優陣、戸田さんや有村さん、吉瀬美智子さん(49)、田中みな実さん(37)などの売れっ子がズラリと並ぶ最後に置かれていますね。今後もエージェント、そして新たな事務所と一緒に仕事に臨んでいく、というスタイルを継続するようです」

日本の芸能界の場合、タレントは芸能プロダクションに所属し、事務所がマネージャーをつけてくれるというのが一般的だ。一方、アメリカにはタレントが所属したり育成を手掛けるプロダクションというものではなく、タレント自らがエージェントと契約し、マネージャー、弁護士なども雇う必要がある。

「日本の芸能界には合わない、流行らないと言われてきましたが、近年は日本でもアメリカのエージェントスタイルが浸透しつつあるんです。最近の例では嵐の松本潤さん(40)のケースもそうだったのではないでしょうか」(前同)

松本は2019年8月、旧ジャニーズ事務所と同じ東京・赤坂の住所に個人事務所「株式会社imagine」を設立したものの、それとは別の自らが代表を務める新たな会社を設立したいと周囲に語っていると、3月14日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。

記事によると、松本は自身のブレーンである弁護士と一緒に、旧ジャニーズ事務所と話し合いをしていたという。

「その弁護士がエージェント的立場で話し合いの場に立ち会ったのではと見られていますね。のちに『株式会社嵐』の設立が発表されましたが、そのための話し合いだった可能性もありますよね」(同)

■前田敦子は満島ひかりと同じエージェントに依頼

4月10日、嵐の5人は新会社を設立したと連名で声明を出してファンを喜ばせた。翌11日には弁護士の四宮隆史氏が代表取締役に就任したことも明らかになった。

四宮氏は番組ディレクターを務めたのちに司法試験に合格。エンタメ、IT、著作権ビジネスなどに強い弁護士として知られ、映画監督、脚本家が契約するエージェント会社の代表取締役、さらには映画会社「スターサンズ」の代表取締役社長も務めている。

4月12日の日刊スポーツの取材に四宮氏は、株式会社嵐の代表取締役として「活動の基盤を作り、準備している段階です。マネジメントより、まず環境作りです。活動の一番大事な下地を作っている、ということです。環境を整えてからSTARTO ENTERTAINMENT含めた、関係各所との調整を行なっていくことになるでしょう」と語っている。

「代表取締役になっているのですから厳密には違うのでしょうが、四宮氏はエンタメと法律の知識を活かして、株式会社嵐の顔役として、STARTO社との交渉などエージェント的な立ち回りをしていくことになるのでしょう。

ほかに芸能界では、満島ひかりさん(38)と前田敦子さん(32)は同じエージェントに依頼しているといいますね」(前出の芸能プロ関係者)

前田は2022年12月にそれまで所属していた事務所から独立を発表。かつての事務所に不満を抱いていたといい、「国内での仕事をセーブしながら、海外で活躍する女優になる」という思いで独立し、先輩女優としてフリーで活躍する満島の窓口になっている人物にサポートをお願いしたという。

「2人とも老舗芸能プロダクションからの独立後は個人で仕事を続けていますよね。

ハリウッド、近年では日本でも、野球やサッカーなどの世界では当たり前のようにエージェントが間に入って仕事の折衝やギャラの交渉などをしていましたが、いよいよ日本の芸能界もエージェント時代に突入していく感じになってきました。先の4月1日には多数のタレントが所属していたプロダクションから離れましたが、今後もこの流れは進むと考えられていますね」(前同)

個人エージェント時代の到来で、日本の芸能界の仕組みと勢力図は大きく変わることになるのだろうか。

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