木村拓哉『Believe』「大谷翔平の結婚」とのモロ被りで宣伝戦略は台無し ド焦り裏側と微妙すぎるキムタクの狙い

木村拓哉(C)ピンズバNEWS

俳優の木村拓哉(51)が主演を務めるテレビ朝日の木曜ドラマ『Belive-君にかける橋-』(4月25日スタート)の新ビジュアルと木村が演じる主人公・狩山陸の姿をとらえた場面写真が4月11日、公開された。

テレビ朝日開局65周年記念ドラマとなる同作は、橋づくりに情熱を燃やす大手ゼネコン「帝和建設」の土木設計部長・狩山が刑務所に収容されるという思わぬ困難に直面しながらも、あきらめることなく希望と再生の道を模索するヒューマンエンタメ大作。

狩山は東京都の一大プロジェクトに従事。多くの人の夢を乗せた「龍神大橋」を完成させるため、数年にわたる奮闘の日々を送ってきた。ところがある日、建設現場で大人数を巻き込む事故が発生してしまう。

なぜこのような大惨事が起こってしまったのか。万全の注意を払って橋を設計した狩山が言葉を失うなか、事態はさらに予期せぬ方向へと舵を切り始める――というストーリーだという。

共演者などの情報はいまだに解禁されていないものの、4月11日に、正面を見据えた木村を中心に、8人の共演者の後ろ姿をとらえたビジュアル、さらに刑務所の作業衣を着た狩山の姿も公開となったのだ

「ドラマ『Belive』は2月29日、木村さんが自身のインスタグラムストリーズで最初に情報解禁をするという異例の展開となりましたが、木村さんも宣伝戦略に深く関わっているといいますね。絶対にヒットさせたい主演作。だからこそ、主演自らの手で……という異例の情報解禁になったのでしょう」(芸能プロ関係者)

■「大谷翔平結婚発表」とモロ被りで“異例情報解禁”は奏功せず

しかし、キムタクにとっては最悪の事態が起きた。4月期の連ドラ『Belive』の情報が解禁された2月29日は、MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)がインスタで結婚を発表した日。世界のトップクラスのスーパースターのオメデタと、モロに被ってしまったのだ。

当然、メディアは大谷のニュース一色。木村本人による情報解禁だったが、『Belive』はほとんど話題にならなかったという。

「その後、ドラマの情報は徐々に拡散していきましたが、最初のつまづきは大きかった。当初の宣伝戦略は台無しになったようです。それで、制作陣、テレ朝上層部も“マズい”となり、“とにかく積極的な宣伝攻勢をしていくしかない”となったそうなんです。

結果、手当たり次第の宣伝活動が始まったと。たとえば、宣伝担当者は10年ほど前に仕事をしたことがある雑誌の表紙担当者に連絡を入れ、“木村さんが稼働するので4月売りの号で表紙にしていただけないでしょうか”とお願いをするようなことがあったといいます。

しかし、その連絡を入れたのは3月。雑誌の表紙の人選はだいぶ前に決まっていますから、いくら木村さんと言えどもねじ込むのは難しい。そもそも、担当が10年前と同じ仕事をしているとは限りません。実際、その担当者は、今は別の仕事をしていたといいます。

普通、10年近くも連絡もしていない関係者に、いきなりお願いをするような内容ではないですよね。宣伝担当は、とにかくなんとかしたかったんでしょう。もし雑誌側がOKなら木村さんは稼働していたんでしょうね。日々の撮影で大変なはずなのに……木村さん含めて、ドラマ制作サイドの強い焦りを感じさせる話ですよね」(前出の芸能プロ関係者)

■『VIVANT』的宣伝戦略も……

4月期のテレ朝の連続ドラマ『Belive』の宣伝担当、制作陣がかなり焦っていることがうかがえる。前出の芸能プロ関係者は続ける。

「ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題に伴い、旧ジャニーズ事務所の副社長を引責辞任したS氏の不在も大きいですよね。彼は長らく広報担当として事務所の番頭的ポジションを務め、全マスコミの窓口を担っていましたからね。顔が広くて敏腕広報マンだったS氏がいたら緊急の対応もできていたでしょうが、彼はもういない。

新会社・STARTO ENTERTAINMENTも動き始めたばかりで、内部はまだ混乱状態だと聞こえてきています。結果、テレ朝サイドですべてやるしかないとなり、イレギュラーな宣伝活動となっているのではないでしょうか」

放送までストーリーの詳細や出演者の情報を公開しないという『VIVANT』(TBS系)を思わせる宣伝戦略をとっている『Belive』。それは木村の意向が強く反映されているからだと、3月13日配信の『文春オンライン』が報じている。

木村はドラマに並々ならぬ情熱で臨んでおり、作品を盛り上げるための宣伝戦略を考案しては、プロデューサーに電話で直接伝えているという。そして自身のインスタでの情報解禁、『VIVANT』的戦略も木村のアイデアだと記事では伝えている。

しかし、一部報道ではすでに、上川隆也(58)、竹内涼真(30)、斎藤工(42)、山本舞香(26)、小日向文世(70)、北大路欣也(81)らが出演すると報じられてしまっている。

「まず最初に大谷選手の結婚発表と被ってしまい、当初の戦略は台無しに。焦りのなか活発な宣伝活動が行なわれているといいますが、大成功を収めた『VIVANT』と同じようにストーリーや出演者の情報をひた隠しにすることをウリにしようとしているにもかかわらず、詳細なキャスト情報はすでに報じられてしまっている。そんななかで、木村さん以外のキャストが隠された新ヴィジュアルが解禁となり……と。

木村さんが仕切っているという『Belive』の宣伝戦略ですが、ドラマ関係者の間では、“このまま進めて大丈夫なのか……”と危惧する声も出ているといいますよ」(前同)

絶対に負けられない主演ドラマ、宣伝活動にも気合い十分のキムタクだが、果たしてそれは奏功するだろうか――。

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