今永昇太、6回途中1失点で2勝目の権利 防御率0.00継続、誠也が援護弾&三塁モレル好守連発

◆ 2番手右腕・ライターJr.も好リリーフ!

カブスの今永昇太投手(30)が13日(日本時間14日)、敵地・T-モバイル・パークでのマリナーズ戦に先発登板。2回に失策絡みでメジャー初失点を喫したが、6回途中1失点(自責点0)の力投で2勝目の権利を持って降板した。

メジャー移籍後、これが初のビジター登板。初回は昨季32本塁打の2番フリオ・ロドリゲスを二ゴロに仕留めるなどテンポ良く3者凡退スタートを切った。

1点を先制してもらった直後の2回は先頭の4番・ハニガーを遊ゴロに仕留めたと思われたが、スワンソンの送球を一塁・ブッシュが捕球ミス。バックの失策で先頭打者の出塁を許すと、続くポランコには中前打を浴び無死一、二塁のピンチを招いた。続くガーバーは空振り三振、ムーアは左飛に仕留め二死まで漕ぎつけたが、8番・ウリアスに左翼線突破の適時二塁打を浴びメジャー初失点。同点に追いつかれなおも二死二、三塁のピンチだったが、最後は9番・ザバーラを空振り三振に仕留め逆転打は許さなかった。

すると1-1で迎えた直後の3回表、2番・鈴木が3号ソロを左翼席へ運びカブスは再び1点リード。今永にとってはうれしい“援護弾”となった。

3回から5回はゼロを並べメジャー2勝目の権利をゲット。しかし1点リードのまま迎えた6回、先頭のハニガーを1ボール2ストライクと追い込んだあと、3球連続ボールでメジャー移籍後初の与四球。続くポランコにはストレートの四球を与えてしまい無死一、二塁のピンチを招いた。続く6番・ガーバーには三塁線を襲う痛烈なゴロを許したが、三塁・モレルが横っ飛びで好捕し一塁アウト。今永は一死二、三塁の状況で降板となった。

火消しを託された2番手右腕・ライターJr.は7番・ムーアに痛烈なライナーを許したが、この打球をまたしても三塁・モレルがジャンプ一番で好捕。ライターJr.は続く代打・カンゾーネを左飛に仕留め1点リードを死守した。

今永はモレルの好守2連発とライターJr.の火消しに助けられ、6回途中90球、5安打1失点(自責点0)、4奪三振2四球の登板結果。1失点は失策絡みだったため、メジャー3登板を終えた時点で防御率0.00をキープした。

今永はメジャー初登板となった1日(同2日)のロッキーズ戦で、6回2安打無失点、9奪三振無四球の圧巻デビュー。本拠地ファンの前でメジャー初白星をつかんだ。続く7日(同8日)のドジャース戦も4回まで2安打無失点と上々のスタートだったが、約2時間50分の降雨中断に泣かされ無念の降板。それでも、デビュー戦から10イニング連続無失点のインパクトは大きく、メジャー公式サイトは「今永のフォーシームとスプリットの2球種は、シーズンを通じて最強の組み合わせになりそうだ」と褒め称えた。

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