劇的結末を迎えた16年ぶりの東京ダービー!長友佑都「もっと盛り上げたい。欧州のダービーのように」

16年ぶりに実現したJ1での東京ダービー。

東京ヴェルディとFC東京が前回J1で対戦したのは2008年のこと。当時を知る唯一の選手が、FC東京の日本代表DF長友佑都だ。

今回の試合では、遠藤渓太のゴールで1-2と1点差に迫った直後の73分、バングーナガンデ佳史扶に代わって途中出場。そのまま左サイドバックに入り、安斎颯馬の退場で1人少ないチームを改めて活性化させ、後半アディショナルタイムの劇的同点弾へと導いた。

「絶対に流れを変えてやろうという、強い気持ちで僕自身も入れました。勝てなかったのは残念ですけど、この状況で引き分けに持ち込めたのはよかったと思います」

激闘となった一戦をそう振り返った長友。

10人になっても0-2から盛り返せた要因については、GK波多野豪が72分に退場し、その後2失点して0-3で敗れた3月30日の川崎フロンターレ戦が良い教訓になっていたようだ。

「10人になってもしっかりとやるべきことがバラバラにならずにできたと思います。ちょっと前のフロンターレ戦では、10人の状況でチームが一つになりきれなかったというか、やるべき方向性が一つになっていなかった部分があったので。そこは今回、(前半終了間際に)10人になった瞬間にコーチ陣や(控えだった)僕、森重(真人)を含めてどういう戦い方をするのかを話し合うことできて、ハーフタイムも話して後半に入れたのかよかったです」

東京ダービーの雰囲気に関しては「やっぱり格別ですね。J1のどんな試合よりも自分は興奮しましたし、すごくアドレナリンが出ていました」と、改めて特別な試合であると感じた長友だが、さらに“上”を目指したいという。

「東京ヴェルディがJ1昇格を掴んだ瞬間というのは、またダービーができると、僕自身本当にうれしくて。だからこそ、もっと盛り上げたいですよね。もっともっと…ミラノダービーもそう、イタリアダービー(※インテルvsユヴェントス)もそうだし、ガラタサライとフェネルバフチェ(イスタンブールダービー)、マルセイユとパリ・サンジェルマン(フランスダービー)も含めて、街の雰囲気が1週間前くらいから変わるといったことを経験してきたので。東京の街が『今週は東京ダービーがあるんだ』と雰囲気が変わるように、フットボールの人気や認知度を上げていけたらいいかなと思いますね」

再びJ1の舞台に帰ってきた東京ダービー。今年は同じ東京都のFC町田ゼルビアも昇格しており、“三つ巴”の新たな歴史が今後築かれていくかもしれない。

今季のダービー初戦で貴重な勝点1を獲得したFC東京。

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次週は17日(水)のルヴァンカップ2回戦でY.S.C.C.横浜とのアウェイゲームに臨んだあと、週末の21日(日)には好調町田をホームの味の素スタジアムへ迎える。

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