グリエルが現役続行へ ブレーブスとマイナー契約で合意との報道

日本時間4月14日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は関係者から得た情報として、ブレーブスがユリ・グリエルとマイナー契約で合意したことを報じた。グリエルはアストロズ時代に2度のワールドシリーズ制覇を経験し、2021年には首位打者&ゴールドグラブ賞を獲得。しかし、過去2シーズンはパフォーマンスが大きく低下し、昨季終了後にマーリンズからFAとなったあと、現在に至るまで所属チームが決まらない状況が続いていた。ブレーブスのチーム状況を考えると、グリエルが出場機会を得るのは難しそうだ。

今年6月に40歳の誕生日を迎えるグリエルは、2016年に32歳でメジャーデビュー。アストロズで7シーズンを過ごしたあと、昨季はマーリンズに加入したが、108試合で打率.245、4本塁打、27打点、4盗塁、OPS.663と精彩を欠いた。メジャー8年間では通算909試合に出場し、939安打、打率.281、98本塁打、462打点、27盗塁、OPS.766を記録している。

二塁、三塁、遊撃、左翼での出場経験もあるグリエルだが、基本的には一塁専任の選手。2019年に自己最多の31本塁打を放ち、2021年には首位打者のタイトルを手にしているが、過去2シーズンは打撃成績が低迷しており、非常に使いづらい選手となっている。ブレーブスは一塁にマット・オルソン、DHにマーセル・オズナという不動のレギュラーがおり、二塁オジー・オルビーズ、三塁オースティン・ライリー、遊撃オーランド・アルシアも含めて内野のレギュラーがガッチリと固定されているため、故障者が続出するような事態に陥らない限り、グリエルがブレーブスで多くの出場機会を得ることは考えにくい。

ただし、グリエルがマイナーAAA級で好成績を残していれば、他球団から声がかかる可能性はある。メジャー昇格のためには、ブレーブスでの昇格を狙うよりもマイナーで結果を残し、他球団に移るほうが近道かもしれない。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はグリエルのマイナー契約にオプトアウト(契約破棄)の権利が含まれている可能性に言及しており、グリエルとしてはマイナーで好成績を残して存在をアピールしたいところだろう。

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