井上尚弥の米進出に関するX投稿に否定的見解 米メディア「頑固で難解なスタンス」

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、自身のX(旧ツイッター)で米国進出に関する持論を展開したことに対し、否定的な見解が飛び出した。

米国内では「なぜ井上は米国に進出しないのか?」との意見がある中、井上はXで「アメリカに来て試合をしろと言うコメントに????? 今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上の物がアメリカにあるのなら喜んで行く。それだけの価値がここ日本にはある」と主張した。

すると、米メディア「ボクシングニュース24」は「(井上の共同プロモーターの)トップランク社は、井上が米国で戦うことに抵抗している現状では、井上をスターにすることはできないだろう。この頑固で難解なスタンスは、井上が融通が利かず、米国でスターになるために渡米するという考えを変えたくないことを示している」と指摘した。

その上で「井上は渡米すれば、自分の身を危険にさらして対戦相手と戦うことを期待され、集中砲火を浴び、そして負けることを知っているに違いない」と皮肉った。

さらに、同メディアは「井上の才能のない無名選手との対戦癖は、彼が米国で戦い、レベルの高い相手と対戦しない限り、彼が米国でスターになる助けにはならないだろう」とマッチメークに物申した。

例えば、昨年7月に井上が、スーパーバンタム初戦で勝利したスティーブン・フルトン(米国)について「コアなファンしか知らないし、彼が知られるようになったのも最近のことだ」。5月6日にルイス・ネリ(メキシコ)と対戦するが、「ネリは数年前にブランドン・フィゲロア(米国)にKOされて以来、レベルの低い相手としか対戦していない。井上がネリを対戦相手に選んだのは、ソフトな相手を選んだ例だとファンは見ている」と伝えている。

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